亀有中学校で“お金の授業”──葛飾区から始まる金融教育の新しいかたち

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キャッシュレス時代に育つ子どもたちの「金銭感覚」
スマホ決済やネットショッピングが当たり前になった今、葛飾区でも子どもたちが現金に触れる機会は減っています。 「お金って何?」という根本的な問いに、家庭や学校がどう向き合うか──それが、地域の金融教育における大きな課題です。

葛飾区・亀有中学校で実施された金融教育授業とは?
2025年2月、葛飾区立亀有中学校で、2年生118名を対象に「楽しく学ぶお金と仕事」という授業が行われました。 講師を務めたのは、地元の金融機関であるアイザワ証券と亀有信用金庫の若手職員たち。地域密着型の金融教育として、実践的かつ親しみやすい内容が展開されました。
※過去の参考記事はこちら
授業のポイント:体験型で学ぶ「お金の流れ」
- 1億円の重さ当てクイズ:模擬札束を使って「お金の実感」を育てる
- 紙芝居で学ぶ銀行と投資の仕組み:視覚的に理解できる工夫
- 将来の夢とライフプランの関係:夢を叶えるために必要なお金を考える
生徒たちからは「教育資金の額に驚いた」「銀行に預けたお金が投資に回るなんて知らなかった」といった声が寄せられ、金融の仕組みを“自分ごと”として捉えるきっかけになったようです。
FP視点で考える「家庭でできる金融教育」
秋山FP事務所では、家庭での金融教育も重視しています。 たとえば、以下のような方法はすぐに取り入れられる実践例です:
- 4つの貯金箱法(使う・貯める・ゆずる・育てる)
- おこづかい帳の活用で収支管理の習慣づけ
- 親子で話す「お金と夢」の時間をつくる
FPとして、家庭の「お金の先生」になることは、地域の金融リテラシー向上にもつながります。
地域連携で広がる金融教育の可能性
今回の授業は、葛飾区の教育現場と金融機関が連携した好事例です。 今後は、以下のような展開も期待されています:
- 商店街での「買い物と予算」体験イベント
- 図書館での親子向け金融ワークショップ
- 地元FPによる「おこづかい相談会」
地域メディアである葛飾経済新聞との連携も視野に入れながら、金融教育を“点”から“線”へとつなげていく取り組みが始まっています。
※葛飾経済新聞とは ⇒ こちら
まとめ:葛飾区から広がる“お金の学び”
亀有中学校の授業は、金融教育が地域とともに育つ可能性を示してくれました。 秋山FP事務所では、今後も葛飾区の子どもたちや家庭に向けて、わかりやすく、実践的な金融リテラシーの支援を続けていきたいと思っています。