葛飾で家を買うなら知っておきたい、団信の基本と選び方(共働き世帯向け)

はじめに

葛飾区でマイホームを検討中の30代共働きご夫婦へ。 住宅ローンを組むときに避けて通れない「団体信用生命保険(団信)」、その仕組みや選び方をご存じですか? 地元で安心して暮らすために、今こそ知っておきたい団信の基本と、金利・保障のリアルをFP目線でお届けします。

なぜ共働き世帯にとって団信が重要なのか?

共働き世帯では、収入源が複数ある分、家計の安定性は高まりますが、同時に「どちらかに万が一があった場合の影響」も大きくなります。 特に住宅ローンを夫婦でペアローンや連帯債務で組む場合、それぞれの保障内容をしっかり把握しておくことが重要です。

メリット:共働き世帯にとっての安心材料

  • どちらかに万が一があっても、残された家族が住まいを守れる  → 住宅ローンの返済が不要になることで、生活の土台が揺らぎません。
  • 年齢に左右されにくく、保険料が割安  → 団信の保険料は多くの場合、住宅ローンの金利に含まれており、別途支払う必要はありません。  → たとえば、基本の死亡・高度障害保障のみなら、金利上乗せなしで契約できるケースが一般的です。
  • 保障の見直しタイミングとして最適  → すでに加入している生命保険と団信の保障が重複していないか、見直す良い機会になります。

デメリット:共働きだからこそ注意したい点

  • 保障対象は住宅ローンのみ  → 教育費や生活費など、他のリスクには別途備えが必要です。
  • 夫婦それぞれの保障内容が異なる場合がある  → ペアローンや連帯債務型では、片方だけが団信に加入しているケースも。契約内容を必ず確認しましょう。
  • 特約の条件が複雑なことも  → 「がんと診断されたら保障される」と思っていたら、「所定の状態での就業不能が条件」など、細かい違いに注意が必要です。
  • 特約付き団信は金利が上乗せされることがある  → たとえば、がん・三大疾病・就業不能などの特約を付けると、金利が0.1〜0.3%程度上がるケースがあります。

📊 試算例:借入額5,000万円・返済期間30年の場合  - 通常団信(1.0%):月々の返済額 約160,965円  - 特約付き団信(1.2%):月々の返済額 約169,284円  - 月額差:約8,319円/総返済差:約300万円

→ 年間で約10万円、30年で300万円近くの差になるため、保障内容とのバランスを慎重に見極める必要があります。

金融機関別・特約の比較(共働き世帯向けの視点)

金融機関特約の特徴共働き世帯へのおすすめ理由
auじぶん銀行がん50%免除(無料)夫婦どちらも加入しやすく、コストを抑えつつ保障が得られる
住信SBIネット銀行三大疾病・就業不能など豊富保障のカスタマイズ性が高く、役割分担に応じた設計が可能
ソニー銀行がん診断で50%免除がんリスクに備えたい家庭に適したシンプル設計
イオン銀行就業不能保障自営業やフリーランスの配偶者がいる家庭におすすめ

※特約内容・金利上乗せの有無は時期や商品によって異なるため、最新情報の確認が必要です。

実務的アドバイス:団信をどう選ぶか?

  • 夫婦それぞれの加入状況を確認すること  → ペアローンの場合、両者が団信に加入しているかを要チェック。
  • 無料特約の有無を見逃さないこと  → 金利に影響しない範囲で、どこまで保障が得られるかを比較。
  • 民間保険とのバランスを取ること  → 団信でカバーできないリスク(教育費・生活費・介護など)は、別途保険で補完を。
  • 金利上乗せ型の場合は総返済額で比較すること  → 月々の支払いだけでなく、35年でどれだけ差が出るかをシミュレーションして判断しましょう。

まとめ:団信は「家族の暮らしを守る仕組み」

共働き世帯にとって、団信は単なる住宅ローンの付属品ではなく、家族の暮らしを守るための重要な保障設計の一部です。 それぞれの働き方や家計の状況に応じて、最適な団信の形を選ぶことが、将来の安心につながります。

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