ご存知ですか?戸籍の収集方法

こんばんは! 

秋山です。 

もしも、皆さんが戸籍について教えて下さい

 と問われたら、答えられます?

漠然とはわかっていても、詳しくはよく知ら

ないといった方が多いのではないのでしょうか。

当然です、戸籍を日常的に触れる機会なんて

滅多にありませんから。

でも、

相続が発生すれば必ず必要となるのが戸籍謄本です。

そこで、今回は戸籍の種類やその違い、また取得方法 

について詳しく解説したいと思います。

戸籍謄本の基本知識を学ぶ

戸籍謄本は、誰が法定相続人であるかを確認するため

の客観的証拠となります。

戸籍謄本と戸籍全部事項証明書の違い

戸籍謄本とは、戸籍に記載されている全員の身分事項を

証明するものです。

例えば、夫婦と未婚の子ども2人の場合は、4人全員

の身分事項を証明するのが戸籍謄本です。

戸籍謄本と戸籍全部事項証明書は、名称こそ違いますが

戸籍としては同じものです。

相続手続きで戸籍謄本の提出を求められた時は、

戸籍全部事項証明書を提出することになります。

戸籍謄本と戸籍抄本の違い

戸籍謄本と戸籍抄本は一般的に同じ意味で使われています

相違点とすれば、戸籍謄本が戸籍に記載されている

全員の身分事項を証明するものであるのに対し、

戸籍抄本は戸籍に記載されている人のうち1人または複数人の

身分事項を抜き書き(抄写)して証明するものとなります。

戸籍謄本と除籍謄本、改製原戸籍謄本との区別

戸籍謄本とは、現在有効なもののことです。

除籍謄本とは、その戸籍に乗っている人が全て抜けてしまい

誰もいなくなった戸籍のことであり、

改製原戸籍とは、改製される前のもとの戸籍のことをいいます。

 言い換えますと、一番新しい戸籍から誰もいなくなったら

除籍謄本、戸籍の改製によって切り替えられたら改製原戸籍に

変わってしまうわけです。

また、厄介なことに、新しい戸籍には古い事柄は引き継がれ

ない決まりになっています。

例えば、4人家族のひとりの兄弟が結婚して除籍になった後に

新しい戸籍へ切り替えられたら、その除籍になった兄弟は

 新しい戸籍には載らないのです。 

戸籍収集の範囲について 

まず、どんな相続関係でも共通して必要となるのは、 

☑被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本 

☑相続人全員の現在戸籍謄本 

次に、被相続人に子がいる(いた)場合といない場合

とで、収集すべき戸籍の範囲が異なります。 

1.被相続人に子がいる(いた)場合

☑被相続人より先に死亡した子(同時死亡も含む)についての出生から死亡までの連続した戸籍謄本 

2.被相続人に子がいない場合 

◆被相続人の父母または祖父母の誰かが存命中のパターン 

☑既に死亡した父母または祖父母の死亡記載の戸籍謄本 

◆被相続人の父母または祖父母が全員先に亡くなっているパターン

☑被相続人の父母双方の出生から死亡までの連続 した戸籍謄本 

☑被相続人より先に死亡した兄弟姉妹 (同時死亡も含む)についての出生から死亡までの連続した戸籍謄本 

具体的な取得方法について 

戸籍謄本類を取得するためには、本籍地のある市町村役場 

での手続きが必要となります。 

本籍地が遠方の場合や、都合により窓口へ出向けない 

場合には、郵送による申請も可能です。 

また、戸籍謄本類を請求できるのは、原則その戸籍の構成員や 

直系親族の方に限られ、親戚等の代理人が戸籍謄本等を

請求する場合は委任状が必要になります。

因みに、手数料は市町村によって若干異なりますが、戸籍謄本

抄本どちらも1通450円程度です。 

出生から死亡までの連続した戸籍を上手に収集するコツ 

出生から死亡までの連続した戸籍を集めるには、

死亡時の戸籍を起点に出生まで少しずつ遡っていく

方法をお勧めします。

とはいっても、根気は必要になりますが。

 以下、ご参考までに。

①を取得した後、②と③の手順を繰り返す。 

  1. 死亡したときの戸籍謄本(除籍謄本)を取得する(①) 
  2. ①の戸籍の中から「1つ前の本籍地」が記載されている箇所を見つける(②) 
  3. 見つけ出した「1つ前の本籍地」の戸籍謄本を取得する(③) 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

戸籍謄本は相続手続きには欠かせません。

各種名義変更や相続税の申告など多くのケースで求められます。

また、必要となる通数やどのタイミングで必要になるのか等、

各手続きごとに違いがあったりもします。

もし、不明点などがあったら、事前に専門プロに相談しても

いいかもしれませんね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、また。

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