改葬とは?手順や手続きで起こり得るトラブル

こんばんは!

秋山です。

今回はお墓の移転について、重要ポイントを絞り、

わかりやすく解説したいと思います。

お墓の移転は増加傾向

昨年、神戸新聞に共同墓地を丸ごと「墓じまい」すると

いった記事が掲載されたことがありました。

「墓じまい」とは、墓石を撤去し、墓所を更地にして

使用権を返還することです。

少子化などの影響で、お墓を整理する動きが広がって

いましたが、

全部をまとめて取り組むというのは聞いたことがないと

確か地元住民も驚いていたと記憶しています。

埋葬された遺骨を取り出して、他の墓地などに移す

「改葬」が全国的に増えてきています。

2019年度は約12万4千件と20年前と比べると1.8倍

膨れ上がりました。原因は、間違いなく核家族化や

高齢化で墓地を管理する人が減ったことにあります。

そして、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大で

墓参が出来なくなったことで、更にその流れを加速

させたわけです。

このように、社会情勢は生活スタイルの変化が、

かなり影響していることは確かです。

かつては、お墓参りを兼ねて正月や盆に家族で帰省

するのが一般的でしたが、

最近は核家族化で故郷に帰省するよりも、自分たちだけで

過ごすといった家族が増えているのです。

だとすれば、改葬して、近隣に移したい気持ちもわからな

くないですよね。

改葬の手順と流れ

改葬する際の手続きや流れを事前に把握しておきましょう。

1.墓石店に移動先の墓地について相談する

2.移転先の候補地を見学し、購入する。

・墓地代と管理料を支払う。

・墓地からは「受入証明書」が発行される。

・完成の予定日を決定してから工事についての契約を行う。

・元々のお墓の工事開始前には改葬の為の供養や抜魂式が行われるのでその手配もおこなう。

3.元の墓地がある地域の役所から「改葬許可申請書(埋葬者1人につき1枚)」の用紙を取得し必要事項を記入する。

4.元の墓地の管理者に「埋葬証明書」を発行してもらう。また、「改葬許可申請書」を元の墓地の管理者に提出し署名、捺印をしてもらう。

5.今の墓地がある地域の役所に捺印済みの「改葬初夏証明書」「受入証明書」「埋葬証明書」を提出します。ここで「改葬許可証」が発行されます。

6.元のお墓で、開眼供養やお性根抜きとよばれる魂抜きを行ってから、お墓に納められた遺骨を取り出します。

7.新しくできたお墓の前で、開眼供養やお性根いれといわれる儀式を行います。

開眼供養が済んだら、移動してきた遺骨を納骨して、お墓の引っ越しは終了です。

トラブルは避けたい!意識すべき改葬マナー

家族とのトラブルは

まずは、予想外のトラブルが起きないよう、家族間、親戚間で

よく話し合いをすることが大事になります。

親族間でトラブルとなる多くは、金銭やお墓の在り方に

ついてなのです。

お墓参りをする権利、亡き人やご先祖様を供養する権利は

どんな人にもあります。おそらく、墓参りを心のよりどころに

している人なんかもいるはずです。

このような気持ちが親族内にあるにも関わらず、誰にも相談

せず、単独で勝手に改葬を進めれば、大きなトラブルの

原因になってしまうのです。

個人の都合で改葬を行うのではなく、金銭や供養方法など

について、親族で事前に心を込めて話し合い、全員が

納得した形で執り行えば、トラブルは避けることができる

はずです。

寺院とのトラブルは

次に、檀家になっている寺院があるなら、寺院にもきちんと

話しておくことが重要です。

ごく一部ですが、改葬により離檀する際に、寺院から高額

な離檀料を請求され、金銭トラブルに発展するケースもある

からです。

改葬費用はいくら?

改葬費用は、お墓の立地や遺骨の数、新しい供養先によっても

費用は大きく変動します。

現在にお墓の撤去、移転先の墓地使用料、工事諸々と

なれば、大体200万円〜300万円程度が目安となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

改葬は通常の埋葬よりも多くの手続きが必要となります。

また、予期せぬトラブルに発展させないように

満足のいく改葬をおこなうためにも、改葬の流れを事前に

把握しておくことが重要です。

もし、迷ったり、相談が必要であれば、勝手判断はせず

専門家の力を借りることをお勧めします。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは、また。

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