葛飾区から考える：高齢化社会と金融詐欺、そして金融リテラシーの力

2025年9月20日 2025年10月7日

秋山隆義

こんばんは。今日は、私たちの住む葛飾区で深刻化している「高齢化」と「金融詐欺」の問題、そしてそれに立ち向かうための「金融リテラシー」について考えてみたいと思います。

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👵高齢化が進む葛飾区の現状

葛飾区は東京23区の中でも比較的高齢者の割合が高い地域です。地域のつながりが強く、昔ながらの商店街や住宅街が多く残るこの街では、長年住み続ける高齢者が多く、今や人口の約3割が65歳以上とも言われています。

高齢化が進むことで、医療や介護のニーズが高まるのはもちろんですが、見過ごせないのが「金融詐欺」のリスクです。

葛飾区では「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」など、いわゆる特殊詐欺の被害が後を絶ちません。最近では電子マネーを使った詐欺や、国際電話を使った手口も増えているそうです。

さらに、悪質な金融商品を売りつけるケースも。高齢者の多くが巨額の金融資産を保有していることから、証券会社や銀行までもが、複雑な仕組債や外国株式などを勧めてくることがあります。営業担当者が親しげに接することで信頼を得て、よく分からないまま契約してしまうケースも少なくありません。

こうした詐欺や不当な勧誘から身を守るために必要なのが「金融リテラシー」です。これは、お金に関する知識や判断力のこと。例えば、「怪しい電話には出ない」「契約書は必ず家族と確認する」「よく分からない商品には手を出さない」といった基本的な心構えが、被害を防ぐ第一歩になります。

葛飾区では、警察や自治体が連携して、詐欺防止のための啓発活動を行っています。電話の録音機能付き機器の導入支援や、街頭でのチラシ配布など、地域ぐるみで高齢者を守る取り組みが進んでいます。

※参考情報はこちら

詐欺は“知っていれば防げる”ことが多いです。FPとして、正しい知識を届けることが使命だと思っています。以下に、FPに期待される主な役割をわかりやすくまとめてみました。

高齢者自身が金融リテラシーを高めるのはもちろん、家族や地域の人々が一緒になって見守ることが大切です。「ちょっとした違和感」に気づけるかどうかが、被害を防ぐ鍵になります。

また、若い世代も「自分には関係ない」と思わず、親や祖父母の資産管理に関心を持つことが、詐欺を未然に防ぐ力になります。

葛飾区の未来を守るために、私たち一人ひとりが「知ること」「伝えること」「見守ること」を意識していきたいですね。